ふぎと屋【溺書ブログ】

「色んな本が読みたい」「もっと深い読書がしたい」あなたのための溺書ブログ。見たい記事を見たいだけどうぞ。

P-T境界とサピエンスの台頭【長い歴史の短い一端 #2】

さて、前回は「ルカ」と呼ばれる原始生命の誕生から、カンブリア紀の生物多様化までざっと見てきた。今回はその後、約6億年前から話を始めよう。 この約6億年前というのは、生物にとって大きなターニングポイントの一つだ。光合成の作用によって大気中の酸…

ルカ・利己的遺伝子・カンブリア爆発【長い歴史の短い一端 #1】

ロングラン企画のスタートだ。題して「長い歴史の短い一端」。何を書くか、大まかな方針は決まっているけれど、どのくらいの「連載」になるかは書いている本人にもわからない。1記事ごとになるべく独立させて書く心算だから、気長に付き合ってもらえればと…

【心をタフにする読書法】佐藤優『功利主義者の読書術』(新潮文庫) #36

読書には、大きな罠がある。特に、読書家といわれる人がその罠に落ちやすい。読書はいわば「他人の頭で考えること」である。従って、たくさんの本を読むうちに、自分の頭で考えなくなってしまう危険性がある。 冒頭からのすっぱ抜きだ。本を無批判に読むのは…

【19世紀のクラブシーン】高野史緖『ムジカ・マキーナ』(ハヤカワ文庫) #35

ようこそ、ふぎと屋へ。今日は高野史緒『ムジカ・マキーナ』を紹介しよう。 ムジカ・マキーナ (ハヤカワ文庫JA) 作者:史緒, 高野 発売日: 2002/05/10 メディア: 文庫 無冠のデビュー作 この作品でデビューしろと言われたところで、たかが一応募者に過ぎない…

選書ブロガーが選ぶ!2020年上半期ベスト3

どーも、「選書ブロガー」のふぎとです!普段の記事は常体(だ・である調)ですが、今回は敬体(です・ます調)で書きたいと思います。 さてさて、今年の初めから「選書ブロガー」として筆をとってきて、色んなジャンルの本を読んで、紹介してきたわけなのですが…

【ドライに紡ぐ物語】スタインベック『ハツカネズミと人間』(新潮文庫) #34

ようこそ、ふぎと屋へ。今日はスタインベック『ハツカネズミと人間』を仕入れたよ。ゆるりとくつろぎながら聞いていってくれ。 ハツカネズミと人間 (新潮文庫) 作者:ジョン スタインベック 発売日: 1994/08/10 メディア: 文庫 戦争と牧歌 手始めに、1937年に…

挑戦者の文学【アメリカ文学史4】

ようこそふぎと屋へ。今夜も来てくれてありがとう。きょうはアメリカ文学史の中でも、第2次大戦後の様相を語っていこうとおもう。お茶でも飲みながら、ゆっくり聞いていっておくれ。 若者とマイノリティの台頭 さて、世界を巻き込んだ2度目の大戦は1945年…

成長に抗議する文学【アメリカ文学篇3】

ようこそふぎと屋へ。今回もアメリカ文学の続きを紹介していこう。いよいよ20世紀に突入だ。 成長と反動 前回は、1890年代ころになって「自然主義」がアメリカ文学界でブームになったというような話をした。その自然主義文学の一翼を担う作家としてセオドア…

アメリカンルネサンスと南北戦争【アメリカ文学篇2】

やあ、ようこそふぎと屋へ。今回もアメリカ文学篇をやっていこう。今日は「アメリカン・ルネサンス」前夜 からだ。 「アメリカン・ルネサンス」の到来 さて、前回はアメリカ植民の草創期から独立宣言までをざっと眺めてきた。今回はしだいに社会が安定してき…

植民の父と独立宣言【アメリカ文学篇1】

やあ、ようこそ「ふぎと屋」へ。今回は今までとは少し趣向を変えて、「アメリカ文学」を上から眺めてみることにしよう。社会の動きとも絡めながらね。じゃあ、さっそくいこう。まずは「アメリカ」の成り立ちからだ。 アメリカのなりたちとその「文学」 そも…