ふぎと屋【溺書ブログ】

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【ヘンとふつうの相対化】村田沙耶香『コンビニ人間』(文春文庫)読んでみた

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どーも、ふぎとです。
今日は村田沙耶香コンビニ人間』を紹介するよ。
 
……
 ぼくがこの本に巡り合ったのは、自宅の最寄にある書
だった。さくっとした小説が読みたい気分だったので、
160ページほどの本作を購入。
 
 さてこの本作、主人公はコンビニでアルバイトをする、
36歳の未婚女性。この設定ひとつとっても、彼女が「ヘ
ン」であることは薄々伝わってくるのだが、そこに彼
の幼少期の挿話(同級生のケンカをスコップで殴って
めた)が挟まれ、さらに「ヘンさ」が浮き彫りになっ
くる。
 しかし、そんな主人公の視点で、主人公と共に生きて
いくにつれて、自分が「ヘン」と「ふつう」のあわいに
差し掛かってくるのが感じられる。言い換えれば、「ふ
つうであること」が相対化されて、「何がふつうで、な
にがヘンなのか」判断しがたくなってくるのだ。
 また、ラストのシーンも印象的だった。詳しくはネタ
バレになるので紹介しないが、このシーンをどのように
捉えるか、結構人により分かれるのではないかと思う。
ぼくは、主人公が人間として一皮むけたというか、自
分で自分を押し込めていた「型」を破ったと言えるよ
うな「ハッピーエンド」だと感じた。
 
 著者の村田沙耶香さんは1979年、千葉県の生まれ。玉
川大学在学中、文学学校にも通い始め、小説のいろはを
学んだのだそう。 2003年、『授乳』で第46回群像新人文
学賞優秀賞を受賞し、作家デビュー。09年に『ギンイロ
ノウタ』(08年、新潮社)で第31回野間文芸新人賞、13
年に『しろいろの街の、その骨の体温の』(12年、朝日
新聞出版)で第26回三島由紀夫賞を受賞する。さらに本
作、『コンビニ人間』は第155回芥川賞に輝いている。
(参考:「情報・知識 imidas 2018」(集英社))
……
 
さてさて、いかかだったでしょうか。
160ページほどなのでサクッと読める上にめちゃめちゃ
面白いのでオススメです。
あ、でも「本当に疲れた…」って時には避けた方が良い
かも(;^^)
コンビニ人間 (文春文庫)

コンビニ人間 (文春文庫)

 

 

 
では今日はこの辺で。ふぎとでした。