ふぎと屋【溺書ブログ】

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選書ブロガーが選ぶ!2020年上半期ベスト3

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 どーも、「選書ブロガー」のふぎとです!普段の記事
は常体(だ・である調)ですが、今回は敬体(です・ます調)
で書きたいと思います。
 さてさて、今年の初めから「選書ブロガー」として筆
をとってきて、色んなジャンルの本を読んで、紹介して
きたわけなのですが、その中から「上半期ベスト3」を
勝手に選ばせていただきました!本のジャンルは問わず、
僕が読んで「あ~!これすごく良い~!」となった本た
ちです。では第3位から!


第3位 安部公房『壁』(新潮文庫)


 ふと壁が見えなくなりました。物質からメタフィジカ
ルなものに消えて行ったのでした。彼はまたたきを繰返
して壁に還元を求めました。壁は帰ってきました。


 「わかりそうでわからない、でもなんか面白い」が率
直な感想。文学的にはシュールレアリスムという潮流の
中の1作品であるようです。文学Youtuberのベルさんも
先日紹介していましたね~。
https://youtu.be/PUFKVkmg-tI
 読後感としては、去年読んだボルヘス『伝奇集』(岩波
文庫)とかと似てるな~と感じました。

【文学という犯罪】安部公房『壁』(新潮文庫) #26 - ふぎと屋

 

壁 (新潮文庫)

壁 (新潮文庫)

 


次!


第2位 松岡正剛『日本文化の核心』(講談社現代新書)


 断言しますが、日本文化はハイコンテキストで、一見、
わかりにくいと見える文脈や表現にこそ真骨頂があるの
です。


 この本自体は記事にしてませんが、僕はこれを世阿弥
風姿花伝』や九鬼周造『「いき」の構造』を読む時に
傍らにおいて、ちょっとした事典みたく使ってました。

【創造的な模倣】世阿弥『風姿花伝』(岩波文庫) #30 - ふぎと屋

【構造を闡明する】九鬼周造『「いき」の構造』(講談社学術文庫) #32 - ふぎと屋


 「ラフに日本文化の知識を得たい」「歴史的な教養を
増やしたい」という人にはめちゃめちゃオススメです。
特に9章「まねび/まなび」は必見。


ではいよいよ第1位!


第1位 呉兢『貞観政要』(守屋洋 訳、ちくま学芸文庫)


 忠言は耳に逆らいて行ないに利あり。国を有(たも)ち
家を有つ者の、深く要急にするところなり。

 

【禍福は門なし】呉兢『貞観政要』(ちくま学芸文庫)読んでみた - ふぎと屋
 上半期1位は自己啓発本で紹介されることもある、呉
兢の『貞観政要』!「ああ、これは紹介したくなるわ」
という納得の濃縮度でした。古典と言わず、すごい本の
すごいところ(語彙力)の1つは「書かれていることを自
分の状況に読み替えて活かすことができる」ことだと思
うのですが、この本もそんな1冊でした。「うーん、で
も原作はちょっと重いかも…」という人には、出口治明
『座右の書『貞観政要』』もオススメ。

貞観政要 (ちくま学芸文庫)

貞観政要 (ちくま学芸文庫)

  • 作者:呉兢
  • 発売日: 2018/01/26
  • メディア: Kindle
 


 ということで、「上半期ベスト3」紹介してきましたが
いかがだったでしょうか?どれも大きな書店には置いて
ある(はず)ので、気になった本はぜひ手に取ってみてく
ださい~。


ではまた!