ふぎと屋【溺書ブログ】

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【グルグル魔人とアルマゲドン】舞城王太郎『阿修羅ガール』(新潮文庫) #16

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どーも、ふぎとです。
今日は舞城王太郎阿修羅ガール』(新潮文庫)を紹介す
るよ。

阿修羅ガール (新潮文庫)

阿修羅ガール (新潮文庫)

 


作品紹介


 コロナコロナと言っていて、マスクマスクと騒いでい
たらいつのまにか1週間が経っていて、その間に会社か
らは在宅ワークの通知がくるし、仕事終わりに立ち寄っ
ていたサイゼリアは営業自粛して閉まってるし、ぼくは
この本を読んであっけにとられていた。なにしろこんな
無秩序に女の子の心の動きを描写したものは初めて読ん
だのだから当然なのだが、むしろあちこちへ注意が右往
左往するのはボーッとしている時の人間の特徴なのかも
しれず、こんなに一文が長くて読みづらいきらいがある
のも考えていることをそのまま描きだしているからなの
かもしれない。どうやら作者はメフィスト賞や三島由紀
夫賞を受賞していて、それはようするにすごい作家とい
うことなのだけれど、デビューしたときはその才能がひ
とつの事件だともさわがれたらしい。たしかにこれほど
「事件的」な作品はないとも思えるし、本編は思考をそ
のままトレースしたような長文がちらほらあらわれるの
だけど、どこか吉本ばななに通じるような「感じかたの
哲学」みたいなものもあってそれでハッとして、でも主
人公はふつうの女子高生だからか文と文の関係がぼんや
りしたりする。それでもおもしろく感じるのは話のすじ
はしっかり見えるからだというのがあるだろうし、中間
部の、それまでとは趣が変わるところがしっかりと読ま
せてくれるからじゃないだろうかとおもう。言いすぎか
もしれないがクラシックのようで、つまり最初に何かし
らテーマがあって、ちゃんちゃんと第一楽章が終わった
ら二楽章三楽章で少しテンポとか雰囲気が変わって、で
もそいつらは「第一楽章のつづき」であることをほのめ
かしつつ終わって、そしたら四楽章でいきなり最初のテ
ーマに回帰するような、そんな感じだ。でもさっきも言
ったけど、クラシックはさすがに言いすぎた。とにかく
夢中にはなれたし、おかげでこんな読みにくい文をだら
だら書いちゃうし、まあオススメもできるので読んでみ
てほしい。

 

阿修羅ガール (新潮文庫)

阿修羅ガール (新潮文庫)

 


この本をオススメしたい人


・フワフワした気分になりたい人
・「自分は恋多き女だ」と思っている人
・さくっと読める本を探している人

 


ではでは今日はこの辺で。ふぎとでした。